先日、今後発売予定であるWindows Server 2025の情報が公開されました。
今回のブログでは主に前バージョンとの違いについて紹介します。
<Windows Server 2025の新機能>
●Hyper-Vの大幅強化
●GPUに対するパーティショニングへの対応
●企業向けで重要なホットパッチ機能
上記の注目の新機能について、3つのポイントを踏まえてご紹介します。
<サーバを安全に利用>
近年ファームウェア攻撃の増加やフィッシング詐欺の巧妙化によりセキュリティの懸念が大きくなっています。
Windows server 2022から導入されたSecured-Core Serverにより、ウイルスソフトが起動する前の電源導入時からシステム全体を保護してくれる機能が提供されており、引き続き安全な利用が可能です。
また、企業ごとにユーザ数や複数のデバイスを使用することが増加し、IDの数が増えてきたため、ドメインコントローラも8kから32kに増設されました。
これにより、セキュリティインシデントの検出と対策が迅速に行えるようになります。
<サーバを守る、稼働を継続>
現在、サーバの更新時には再起動が必要になるかと思います。
Windows server2025からはホットパッチ機能が適用されます。これにより再起動せずしてアップデートが可能となり、サーバを停止する手間を省きダウンタイムを最小限に抑えることができます。
さらにActive Directoryなしでフェイルオーバクラスタを利用できるようになりました。
フェイルオーバクラスタは複数のサーバを一つのシステムとして動作させ、システムの可用性や信頼性を向上させる技術です。
本来であればActive Directoryが必要ですが、なくても利用できるようになるため、
Active Directoryを入れるまではいいかな・・・と考えられている企業でもシステムの可用性を向上させることが可能になります。
<AIやクラウドネイティブ環境を強化>
Hyper-Vを通じた強化も実現されています
1.GPUの強化:GPUパーティショニングという、単一の物理GPUを複数の仮想マシンで共有できるように分割する技術があり、各パーティションを異なる仮想マシンに振り分けてくれます。
これにより、複数の仮想マシンで同時にGPUを共有できます。
2.コンテナ環境の強化:コンテナのベースイメージ互換性が向上し、アップグレードしなくてもWindows server 25上でWindows server 22が実行可能になります。
また、ナノサーバ用のアプリケーション互換性が向上し、より多くのアプリケーションがサポートされるようになりました。
<まとめ>
このように、Windows Server 2025はセキュリティ、運用効率、クラウドネイティブ環境の強化など、多くの新機能を提供します。
現在プレビュー版も公開されていますので、興味があれば新機能を体感してみてください。
※注意:これらはリリース前の情報やプロモーションであり、確実に登場するものではありません。また、変更になる可能性があります。